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2017年02月11日

どの足こぎカヤックを選ぶのか? その①

本来今回の記事は

アウトバック レボリューション13 レボリューション16 どれを選ぶのか  その③

のはずなんですが、昨今一気に各メーカーがリリース始めた様々な足こぎカヤックがありますので、改めて
どの足こぎカヤックを選ぶのか?
と言うことで記事を書きます。

まずは一つの基準点としてアウトバック レボリューション13 レボリューション16 の続き、その③まとめですが

その①
その② 
の記事で何度も繰り返したことですが、あくまで自分の意見だが、カヤック選びでみんなが気を付けるべきと思うことは

1.沖に出かけるカヤックフィッシングで重要な安定性、これに関しては各カヤックの安定性を語るよりとっととアウトリガーを付けるべし。

2.最高速など カヤックフィッシングで語ってもあまり意味なし。最高速なんてカヤックフィッシングではほとんど使いません。 問題は巡航速度。そもそも船体の造波抵抗はおおむね2乗でかかってくるんで、ある程度の艇長がある船の比較だと手漕ぎも含め最高速域に関してはそこまで劇的に違わない。 逆に低速、巡航速度域は、抵抗が低い分、カヤックの性能差が意外と大きく出るのでそこを考えて船を選ぶ。 楽な巡航域とはいえ長時間浮かんでるとこの違いが体力消耗率に大きくものをいう。特に風がある日はなおさら。

3.そして、最も重要なのは船体の風への強さ。 すなわち向かい風に対しいかに楽にホバリング あるいは前進できるか? 急激な天候変化による風が作るギザギザの波に対応できるか? 風向きと波の方向がシンクロし、カヤック速度より速く流れる鬼の洗濯板となった波、を背に走るときどうするのか?

と、こういうあたりに要約されると思う。

、、、、、、ただですね、、、、こうやって考えれば考えるほど、結局結論は当たり前の話に落ち着いてゆくんですけど、
安定性はアウトリガーで確保、と考えれば 要するに自分が言うまでもなく船は風の抵抗を受けにくい形で長けりゃ長いほどいいんですよ。

ここで、ちょっと写真で見てみよう
どの足こぎカヤックを選ぶのか? その①

3つの写真を適当に合成してるんで長さの比較基準にはならないが、 矢印の足こぎユニットのクランク部分を見てほしい。アウトバックはクランクがほとんど見えないのに対し レボ13-16とクランクが見える長さがそれぞれ相当違う。すなわち喫水より上の風の抵抗を受ける部分の違いが分かる。 正面からの幅の違いもある。
さらに船首部分に引いた縦線も見てほしい。 これはだいたいだが各艇の船首部分のふくらみが始まる位置を示している。 波を切って走るときにこのふくらみが船首に近ければ、つまりちょっと波を超えるたびに腹で波を叩く と言う現象が起き ふくらみが後ろで、幅も狭ければその分腹で叩くより波を切って走るという動きになりやすい訳だ。 風の抵抗、そして波を腹で叩く抵抗、ともに大きく速度を減じる要素となる。


では実際のところアウトバック レボリューション13 レボリューション16でどうなのか? 
自分がレボ13から16に乗り換えて 最も違いを感じたのが この風の抵抗、そして波を腹で叩く抵抗の減少したところだ。 所詮レボ16もシットインのシーカヤックと比べれば抵抗は大きいはずだ。 が、それでも13と16で風上に走る、ホバリングする その時の負担は体感ではっきり変わった。 また、波で腹を叩くだが、13のころは叩くたびに水しぶきが顔にかかったものだが、16は、叩かないとは言わないが、叩く回数も減り、しぶきに関して言えば、派手にかかったという記憶自体が3年近く乗ってて未だにない。 自分はアウトバックに乗ったことはないが、この抵抗と言う点で言えば当然アウトバックが一番劣ってることは言うまでもない。

もう一つ 下手な絵を見てもらおう
どの足こぎカヤックを選ぶのか? その①
船型による走破性の違いを書いてみました。 上のやつは艇長の違い。 これはみんなわかってることだろうけど、下のほうは考えたことありますか? カヤックはカタマラン型のほうが安定してると思ってないですか? それは間違えではないが、幅の狭い丸い船型で重心さえ下にあれば体重移動がしやすく、横波の時の姿勢も安定すると言うこともある。 逆に左右に突っ張りがある船型はすなわち横波を受けた時に体重移動がしにくい、アウトリガー付きを前提で言えば、無用の長物 左右にぐらぐら乗り心地が悪くなることもあるということだ。
ちなみに16のお尻の位置は喫水より下にあります。13とアウトバックは上ね。 この辺の処々の条件が自分の言う16のキャデラックの乗り心地と言うのを生み出してるのだと思う。

そこでさらに一つ
どの足こぎカヤックを選ぶのか? その①
16はセイル用のダガーボードが使える。ダガーボードはセイルの時だけに使うもんじゃないのは以前も書いたが、当然重心を下げる効果も絶大だ。 16オーナーはぜひ試してほしい。(波風弱い時使う意味はないけど。抵抗となって速度落ちるだけ)

なんだか結論を言う前から16が一番いいと言わんとしてるのがあからさまな話になってるが、、、、
が、考えてみてほしい。 我々があーでもないこーでもないと考える以前に、そもそも先人が何百年も前から 外洋で漁をしたり移動したりする小型船の理想形に関しては、我々よりはるかに長い時間と経験を重ねた答えをとっくに出してるじゃあないですか。

できるだけ細く長い船にアウトリガーを付ける

でしょ?

では、実際16には欠点はないのか? と言えばない訳ではない

喫水から上が低いため海水をかぶりやすい というかどんなに穏やかな日でもお尻が濡れない日はない。 13は穏やかな日は濡れない  アウトバックはさらに濡れないらしいね。 ただし、バンテージシートの新型になって この点はあまり問題ないのでは?

若干ではあるが曲がるのに時間がかかる。 曲がり始めたら13とあまり変わらない。 ただしこれはミラージュドライブを普通に漕いでいる時の話。 このドライブのいいとこで、小刻みに漕げば大幅にするどく曲がれますからね。 ミラージュドライブとプロペラと本質的にどっちの艇がよく曲がるのかはわからないけど、とにかくこれがプロペラ艇だと船の長さ=旋回半径直結なんじゃないかな? すくなくともアウトバック 13  16 どれかを選ぶ点で心配することではないです。

それから16は横に狭いと思ってる人もいるかな? 実用幅は13と同じですよ。 アウトバックは横にエクストラスペースがあるから ごちゃごちゃ艤装して出艇納艇時間が増えてもいい人やエサ釣りの人にはいいかも。ジギングするのに13.16以上のスペースはいらないですよ。 それに、ドライブの前のスペース これは16が一番広くて13が一番狭いと思う。 ドライブのスプロケ周りにに干渉するものは置けないけど、例えば自分は血抜きした魚をバケツに入れてここに良く置きます。 それに16は後ろが何せ広い。 後ろのスペースで、アウトリガーのバーに殺される部分を差し引いても75cmクラスのクーラーボックスが斜め差し込みせずにスポット入る。 大物狙いの人にはこれはうれしいはずです。


と、まあ、こんなとこですかね。 
16を徹底的に押す内容になってますが、あくまでここに書いたことは自分のようにかなり沖に出るアングラーがいかに楽に安全に乗れるか の視点で書いたことなんで、そこはご留意いただきたい。 そもそも波風穏やかな日にリーフからさほど離れずにジギングするなら どの船を選ぼうが満足できるだろうと思いますよ。 実際だからこそアウトバックが一番人気なわけだろうし。 むろん自分も相当天気には徹底的に気を付けてるので、そうそう頻繁にはるか沖に出てる訳でもなく、16でなきゃ困るようなことなんてあまりないんですけどね。 ただ、どんなに気を付けても不意に起こる天候悪化、そもそも悪化すると沖縄の場合一番やばいのはリーフ近辺です。 やっぱりあるんですよね。16でよかったってことが年に2度や3度は。 

最後にですが、そう言う日を除いて言えば 案外自分的には レボ11 そう11FT艇がおすすめだったりする。 だって、長さに関して言えば13はメリットが中途半端なのは自分の経験上言えるし、アウトリガーを付けたら なにも16より重いアウトバックを選ぶ理由もない。 とにかく無理しないを徹底するなら11は軽いし安いし。16を選べる条件(保管スペースや車とか)が揃わない方にとっては11が悪くないチョイスだと思うんです。


さて、どの足こぎカヤックを選ぶのか? のテーマは少し大きすぎて やはり1度に語るのは大変なんで そこりはその②に回すとしよう。 
とにかくいっぱい新顔の足こぎが出てますからね。
ホビーとネイティブに加え

hurricane社の sukimmar 120 プロペラ
Liquid Logic社の Manta Ray プロペラ12
Old Town社の Predator PDL 13.2
Perception社の Pescador Pilot 12

と言ったところに加え
日本の bay rommance さんとこも 何となく足こぎに色気を出してるようだし
沖縄のOSGさんとこで 某社のプロペラカヤックのコピー品売ってるし、
中国ではオリジナル足こぎユニット搭載のカヤックがあるんで これもそのうち輸入する業者が出てくるだろうし、、、

最近老舗足こぎカヤック代理店さんの値段付けがかなり強気で よほどゴムボートに2馬力の組み合わせのほうが10万円くらい安くなる事態になってきた今日この頃。 上記メーカーのつくるものの中にはかなり一般庶民の財布にも優しいお値段のもあるし、これから競争激化、ますますカヤック選びにみなさん迷うことになると思われます。

では、その②に続く、、、、






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