2022年01月27日
足漕ぎユニットの選択肢は1つしかないぞ
第5期予約受付 2月初旬より開始
速度アップチューニングも加わり ついに性能 使い勝手共に大手足漕ぎと肩を並べるレベルに達したと自負しております。
今回の予約受付モデルは
新モデル STEADY-MINI 320 SPドライブチューニング+速度アップチューニング済み VER
と
当方もメインで使ってる STEADY-PRO 415 SPドライブチューニング+速度アップチューニング済み VER
です。
最新チューニングとの相性や 実釣時の使い勝手において上記2モデル以外のモデルを選ぶメリットは希薄なため 今回は他のモデルの募集は致しません。 ただし、さらに追加のラダー交換で手間と費用はかかりますが、フルチューニング済みのSTEADY350も優れたカヤックとなるため、第二希望として上記2モデルの指定も添えていただいたうえでのSTEADY350希望受け付けも行います。
詳細は当ブログ更新をお待ちください。
予約受け付けを前に さんざんお待たせした どの足漕ぎドライブがいいのか どの船体がいいのか をかきますね。
何しろこういうネット記事って 記事作成者の意図したことを読者に正確に伝えるのは極めて困難ですから 今回は要点をできるだけ絞って まず結論をシンプルに書きます。
その前に 様々な足漕ぎユニットのモデルが市場に出ているので 選択肢をまとめておこう。
ただ、大手ハイエンド側、ホビーやネイティブだけでなく、今ではアメリカのカヤックメーカー老舗 フィールフリー マリブカヤック オールドタウンなど多くのメーカーからも足漕ぎユニットモデルが出ています。 が、そこら辺まで網羅すると あまりに選択肢が増えますし、そもそもそういったモデルはホビーやネイティブ並みに高額で、ほとんど日本のユーザーの選択肢には入らないと思う。また、ホビー ネイティブ同様 それら老舗のモデルを模した激安系足漕ぎも少なくない。
よって ここではホビーとネイティブ直系のものも含む激安系 足漕ぎユニットに絞って選択肢とする。
以下 選択肢を列挙すると
1. ホビー 旧モデル ラージフィン付きのコピー 今のところ どの激安カヤックメーカーのものでも フィンタイプの場合基本ドライブ製造元は同じはずです。
2. ネイティブコピーのプロペラタイプ 固定がネイティブ同様ハンドルバーに似た構造のやつ。 性能やサイズに関係ない部分で若干形状の違う(ネイティブ丸ごとコピーとそうでないもの)がありますが 製造元は同じです。
3. ドライブのコア駆動部分がネイティブコピー ドライブの船体固定方法の違うもの そしてドライブのコア駆動部分も違うもの 固定方法は複数ありますがここではひとくくりにして問題ない根拠があるためひとくくりにします。
4.オールドタウンコピー系 つまりベルトドライブ系 これもドライブの船体固定方法の違うもの 固定方法は複数ありますがここではひとくくりにして問題ない根拠があるためひとくくりにします。
以上が目下の激安系の主な選択肢です。 勘違いしてほしくないので当ブログで事あるごとに繰り返し言ってるけれど、船体の製造販売メーカーがドライブを作ってるわけではなく、ドライブ製造元は殆どどこのカヤックを買っても同じですから、品質とかに差はないです。 要は上記の4つのドライブのデザインというか構造で その優劣 どれを選ぶかは決まってるということ。
そして 様々な激安足漕ぎユニットを長期間にわたりテストし、分解し 整備し、欠点を洗い出し、欠点の改善方法など誰も教えてくれないところから改善できることは改善し(これらはエンジンチューニングパーツの企画販売を生業とする当方ですら結構な試行錯誤が必要な作業です)
その結論として最も優れた選択しと言えるのは

激安足漕ぎ系のドライブで ハイエンドのホビーなどに肩を並べる性能、ホビーより優れた整備性 性能のポテンシャルを持ったドライブは 上記選択肢の2 にあたる
圧倒的に優れた選択肢はただ一つ ネイティブ直系のコピー だけです
無論その他の足漕ぎユニットにメリットがゼロであるといってるわけではないですが、それらの欠点を埋めるほど価格的に大幅に安くなるわけでもなく、つまりわざわざあえて劣ったものを選ぶ意味もない。 だからよほどの好みのこだわりがある人以外はそれ以外は買ってはいけませんと断言します。
利点を箇条書きにすると
*終日の負荷に関して ホビー純正と比較しても軽いです。(当方の関節痛の度合いで明白な差を証明済み) 速度も当方速度アップチューニング済みの船体であれば実釣において100%使わない超最高速度を除きホビーに劣りません。
*ドライブ内部の構造 外部構造 ともに変に偏った負荷の集中がなく、強度的にも優れています。 詳細は以下の記事を読み進めればわかります
*一度SPチューニングを施すと ほとんどノーメンテで済みます。ネイティブ純正に置いてネイティブが勧める整備頻度よりさらにノーメンテということです。 機械ものに100%は絶対ありませんからノーメンテで壊れないという意味では絶対ありませんが、実際ノーメンテ耐久テスト中の当方SPチューニング仕様(正確にはワンランク低いチューニング仕様)のドライブは、はや2年 がんがん漕ぎまくってノーメンテノートラブルですから、相応の強度があるというのは間違えないです。(くどいですけど 激安ドライブでチューニングなしは高確率で壊れますよ。)
あああ、この調子で書き続けると長大な文章になり 最後まで誰も読まず 肝心なことが伝わらない。 なので早速 次にゆきます。
そして 絶対買ってならないと断言できるのが 上記選択肢の1 にあたる

ホビー旧タイプのコピーは絶対に選んではいけません
まず 当ブログで以前も言ったように
* ワイヤーがホビーより細く、海上で切れるリスクが跳ね上がります。 ホビー純正でもワイヤーやスプロケットは消耗品ですから、ワイヤーは純正でもホビー指定の正しい漕ぎ方をしなければ1年ももたず切れるケースもあるとはいえ、この激安ユニットの細いワイヤーは半年以内に2回切れたケースもあり。
そして
*ホビーの旧モデルというより 旧旧旧旧旧モデルのコピーといったところなので、 漕ぎ心地が重い。 さらにターボフィンで無駄に重い。 そもそも最新のホビー純正、ノーマルフィンですら、終日の実釣においては当方SPチューニング済みドライブより大幅に疲労度 負荷が高いです。 しかしながらホビー純正はまだ最高速度に限っては若干有利というわずかな優位点がありますが、激安ホビーのコピーは 旧旧コピーなので動きはさらに悪く、しかも無駄なターボフィンのため、軽負荷のゆっくりした漕ぎ方の際も無駄に糞重い。 改善や比較、当方のフラシーボ排除のため、わざわざ旧旧旧旧旧モデルのホビー純正ノーマルフィンをこの激安ユニットに組付けたりしてテストもしましたが、それでもSPチューニング済みドライブと比べれば無駄に 圧倒的に重い。 まだ発売していないSTEADY2のフィンタイプを今回も取り扱いしない決断をしたのもそのため。
*いうまでもなく バックできません。
それでは残りの上記選択肢の3.4. はどうでしょうか?
ダメです。 買ってはいけません。 肝心の部分だけ書きだします。
3.ドライブのコア駆動部分がネイティブコピーで ドライブの船体固定方法の違うもの に関しては
*固定方法がSTEADY2のプロペラドライブVERのようなものであれば 特に問題はない。 取付にひと手間多くやや左右に揺れやすい(パフォーマンスには影響なし)のが欠点か。
*固定方法にハンドルバー的なものを使わずドライブユニット部分だけの形でクリップ固定 ちょっと言葉で説明しづらいですが差し込んでクリップ固定のものは、浅いところで万一硬い岩にぶつけるとか、砂地ビーチ着岸時に大波にゴロンゴロンもまれるとやばいです。 コア駆動部分がネイティブコピーである以上分厚いアルミ素材ですから 少々のショックでは壊れませんが、一定以上の負荷がかかると分厚いアルミ素材であっても意外と微妙に曲がりやすいんですよ。微妙にってのは つまり駆動部分のギアかみ合わせやシャフトの角度にとっては致命的です。 コケたバイクのエンジンが、オイル漏れを起こすようになったというのはよくある話ですが原因はこれ。ギアのチェンジスピンドル基部が梃子になってクランクケースが微妙にゆがんだりするからなんですわ。 その点ネイティブ直系のハンドルバー式固定ですと、クリップを外しておけば全く問題は起きません。というかクリップ固定しなくても普通に漕げます。
*ドライブのコア プロペラ駆動部分も違うもの これは絶対選ぶメリットがないです

ドライブのコア駆動部分も違うものは数パターンありますが 基本はコンパクトということで 内部構造は共通しており
比較写真の上のものが代表的なサイズのもの。 写真下のパーツだけのものがネイティブ直系のものです。
わかりますか? プロペラ側のシャフトが短く そして固定軸となるベアリングが一か所です。
つまりねじれが起きやすい=動きが鈍い ゴロつく
そしてプロペラシャフト部分はオイルシールのみですから当然100%の防水は不可能でそれはやむを得ないですが、構造的にネイティブ直系はシャフトと海水の接点部分が別体ユニットになってますから、比較的防水性が高いわけです。

これが直系の方ね。
ただ、いわゆる船外機の構造はむしろ比較写上のものと同じ構造のものが多く、実際例えば日本製で超好評なジェイモ社製小型船外機のギアユニットなんかはこのちゃっちい方のドライブユニット構造とそっくりです。
こちらがジェイも船外機

こちらがちゃっちいやつ

実際ジェイモ船外機においてはマニュアルにも浸水するからまめに分解し、清掃とグリース追加をやりなさいと書いてある。
が、船外機エンジンは足に比べればそれなりの出力があるし、若干ゴロついても自分の体に違和感は来ませんからね。
プロペラ系のギア構造はもともと船外機と同一だからと言ってなんでも同じでいいわけではない。
足漕ぎユニットのギアボックスにグリース大量注入すれば漕ぎ心地が重くなるし、ちょっとしたゴロツきも重さ不快感に直結する。だからネイティブ純正はわざわざこの別体ユニット設計であるのだと思うし、別体ユニット設計だからこそ、当方SPチューニングによってさらに整備性も性能も上がるわけだ。
総じて決定的な使えないですよ というほどの欠点はなくとも、結局安もんなりの欠点があり、修正も難しかったりして、この3. を選ぶメリットが一切ないといったところ。
そして最後に
4.オールドタウンコピー系 つまりベルトドライブ系

これの欠点は
*漕ぎ心地が重い ベルトドライブは構造上それなりの強さで張る必要があるためそれなりの抵抗がかかります。 ベルト式漕ぎユニットに関しても 他の駆動方式の足漕ぎ経験者がこのタイプのユニットを使えば まずその重さが気になるはずです。 ただ、その割に終日漕いで極端にその他と比較して負荷が高いかと言えばそれほどでもない。 それぞれ構造的に全く違うため正確な比較は難しいが、負荷としては、ネイティブ直系ドライブより重く、ホビー旧モデルコピー系よりはだいぶ軽いです。 また、上記3のドライブのコア プロペラ駆動部分が違うものと同等のサイズの駆動部ですが、中身の構造はベルトですからやや違います。 恐らくシャフトの短さに関するひずみはゴムベルトにより吸収されています。が、防水性能は3.同様かなり低いです。 グリース大量封入はさらに重くなります。
*動きを軽くするためにはベルトを緩めるか 粘度の低いオイル封入となりますが、 当然それをやるとベルトが滑ります。 当ドライブのベルトは一応スプライン(溝)が切ってあり、かみ合いながら回ってはいますが、体感的に負荷の軽減を実感できるレベルでオイル封入などすると100%ベルトに滑りが起きます。 で、問題はこのタイプのドライブにはベルトの張りを調整するテンショナーがついていないという点です。 ベルトはゴム製で足漕ぎの相応の負荷を受け止めるパーツですから、必ず使用してゆけば伸びてゆきます。 つまりテンショナーはオイル封入など余計なことをしなくとも、絶対に使ってるうちに必要になりますが、その肝心なものがついていないわけですから、ベルトは伸びるたびに交換です。
*すべての類似モデルを試していませんが、おそらくギア比が適正でありません。 当方の知る限り 今一つギア比が低速寄りにすぎるとおもいます。 当方のチューニングで一定の修正はできますが今一つ十分ではありません。
総じていえば ベルトドライブの重さなどは修正できますが、結局軽く漕げてもギア比のせいで、それなりに移動距離が長いときママチャリを急いで漕ぐような感じになりパワーロス感があることは否めず、わざわざこのタイプを選択するメリットというものが一切ありません。
一方で 旧ホビー系のコピーと比べれば 決定的な欠点というほどひどいものもないのがこのタイプ。例えば 当方取扱のSTEADY ウルトラライトのような、船体の軽さといった全く別のメリットのあるカヤックであれば検討する余地ありといったケースもなくはないといったところでしょうか?
以上です。 結局箇条書きでうまくまとまってはいないけれど、、、皆さん、要点は伝わったかな?
唯一絶対の選択肢とした 2. も運ぶのにかさばるとか、当方のようなSPチューニングができるところで買わないと、内部パーツ崩壊を起こすとか欠点がないわけではないですが、要するに
速い 軽い 耐久性が高い という点でバランスが取れているのは圧倒的に 正しい整備ができている 2. なんです。
船体に関しては 次にしますか、、、、
速度アップチューニングも加わり ついに性能 使い勝手共に大手足漕ぎと肩を並べるレベルに達したと自負しております。
今回の予約受付モデルは
新モデル STEADY-MINI 320 SPドライブチューニング+速度アップチューニング済み VER
と
当方もメインで使ってる STEADY-PRO 415 SPドライブチューニング+速度アップチューニング済み VER
です。
最新チューニングとの相性や 実釣時の使い勝手において上記2モデル以外のモデルを選ぶメリットは希薄なため 今回は他のモデルの募集は致しません。 ただし、さらに追加のラダー交換で手間と費用はかかりますが、フルチューニング済みのSTEADY350も優れたカヤックとなるため、第二希望として上記2モデルの指定も添えていただいたうえでのSTEADY350希望受け付けも行います。
詳細は当ブログ更新をお待ちください。
予約受け付けを前に さんざんお待たせした どの足漕ぎドライブがいいのか どの船体がいいのか をかきますね。
何しろこういうネット記事って 記事作成者の意図したことを読者に正確に伝えるのは極めて困難ですから 今回は要点をできるだけ絞って まず結論をシンプルに書きます。
その前に 様々な足漕ぎユニットのモデルが市場に出ているので 選択肢をまとめておこう。
ただ、大手ハイエンド側、ホビーやネイティブだけでなく、今ではアメリカのカヤックメーカー老舗 フィールフリー マリブカヤック オールドタウンなど多くのメーカーからも足漕ぎユニットモデルが出ています。 が、そこら辺まで網羅すると あまりに選択肢が増えますし、そもそもそういったモデルはホビーやネイティブ並みに高額で、ほとんど日本のユーザーの選択肢には入らないと思う。また、ホビー ネイティブ同様 それら老舗のモデルを模した激安系足漕ぎも少なくない。
よって ここではホビーとネイティブ直系のものも含む激安系 足漕ぎユニットに絞って選択肢とする。
以下 選択肢を列挙すると
1. ホビー 旧モデル ラージフィン付きのコピー 今のところ どの激安カヤックメーカーのものでも フィンタイプの場合基本ドライブ製造元は同じはずです。
2. ネイティブコピーのプロペラタイプ 固定がネイティブ同様ハンドルバーに似た構造のやつ。 性能やサイズに関係ない部分で若干形状の違う(ネイティブ丸ごとコピーとそうでないもの)がありますが 製造元は同じです。
3. ドライブのコア駆動部分がネイティブコピー ドライブの船体固定方法の違うもの そしてドライブのコア駆動部分も違うもの 固定方法は複数ありますがここではひとくくりにして問題ない根拠があるためひとくくりにします。
4.オールドタウンコピー系 つまりベルトドライブ系 これもドライブの船体固定方法の違うもの 固定方法は複数ありますがここではひとくくりにして問題ない根拠があるためひとくくりにします。
以上が目下の激安系の主な選択肢です。 勘違いしてほしくないので当ブログで事あるごとに繰り返し言ってるけれど、船体の製造販売メーカーがドライブを作ってるわけではなく、ドライブ製造元は殆どどこのカヤックを買っても同じですから、品質とかに差はないです。 要は上記の4つのドライブのデザインというか構造で その優劣 どれを選ぶかは決まってるということ。
そして 様々な激安足漕ぎユニットを長期間にわたりテストし、分解し 整備し、欠点を洗い出し、欠点の改善方法など誰も教えてくれないところから改善できることは改善し(これらはエンジンチューニングパーツの企画販売を生業とする当方ですら結構な試行錯誤が必要な作業です)
その結論として最も優れた選択しと言えるのは

激安足漕ぎ系のドライブで ハイエンドのホビーなどに肩を並べる性能、ホビーより優れた整備性 性能のポテンシャルを持ったドライブは 上記選択肢の2 にあたる
圧倒的に優れた選択肢はただ一つ ネイティブ直系のコピー だけです
無論その他の足漕ぎユニットにメリットがゼロであるといってるわけではないですが、それらの欠点を埋めるほど価格的に大幅に安くなるわけでもなく、つまりわざわざあえて劣ったものを選ぶ意味もない。 だからよほどの好みのこだわりがある人以外はそれ以外は買ってはいけませんと断言します。
利点を箇条書きにすると
*終日の負荷に関して ホビー純正と比較しても軽いです。(当方の関節痛の度合いで明白な差を証明済み) 速度も当方速度アップチューニング済みの船体であれば実釣において100%使わない超最高速度を除きホビーに劣りません。
*ドライブ内部の構造 外部構造 ともに変に偏った負荷の集中がなく、強度的にも優れています。 詳細は以下の記事を読み進めればわかります
*一度SPチューニングを施すと ほとんどノーメンテで済みます。ネイティブ純正に置いてネイティブが勧める整備頻度よりさらにノーメンテということです。 機械ものに100%は絶対ありませんからノーメンテで壊れないという意味では絶対ありませんが、実際ノーメンテ耐久テスト中の当方SPチューニング仕様(正確にはワンランク低いチューニング仕様)のドライブは、はや2年 がんがん漕ぎまくってノーメンテノートラブルですから、相応の強度があるというのは間違えないです。(くどいですけど 激安ドライブでチューニングなしは高確率で壊れますよ。)
あああ、この調子で書き続けると長大な文章になり 最後まで誰も読まず 肝心なことが伝わらない。 なので早速 次にゆきます。
そして 絶対買ってならないと断言できるのが 上記選択肢の1 にあたる

ホビー旧タイプのコピーは絶対に選んではいけません
まず 当ブログで以前も言ったように
* ワイヤーがホビーより細く、海上で切れるリスクが跳ね上がります。 ホビー純正でもワイヤーやスプロケットは消耗品ですから、ワイヤーは純正でもホビー指定の正しい漕ぎ方をしなければ1年ももたず切れるケースもあるとはいえ、この激安ユニットの細いワイヤーは半年以内に2回切れたケースもあり。
そして
*ホビーの旧モデルというより 旧旧旧旧旧モデルのコピーといったところなので、 漕ぎ心地が重い。 さらにターボフィンで無駄に重い。 そもそも最新のホビー純正、ノーマルフィンですら、終日の実釣においては当方SPチューニング済みドライブより大幅に疲労度 負荷が高いです。 しかしながらホビー純正はまだ最高速度に限っては若干有利というわずかな優位点がありますが、激安ホビーのコピーは 旧旧コピーなので動きはさらに悪く、しかも無駄なターボフィンのため、軽負荷のゆっくりした漕ぎ方の際も無駄に糞重い。 改善や比較、当方のフラシーボ排除のため、わざわざ旧旧旧旧旧モデルのホビー純正ノーマルフィンをこの激安ユニットに組付けたりしてテストもしましたが、それでもSPチューニング済みドライブと比べれば無駄に 圧倒的に重い。 まだ発売していないSTEADY2のフィンタイプを今回も取り扱いしない決断をしたのもそのため。
*いうまでもなく バックできません。
それでは残りの上記選択肢の3.4. はどうでしょうか?
ダメです。 買ってはいけません。 肝心の部分だけ書きだします。
3.ドライブのコア駆動部分がネイティブコピーで ドライブの船体固定方法の違うもの に関しては
*固定方法がSTEADY2のプロペラドライブVERのようなものであれば 特に問題はない。 取付にひと手間多くやや左右に揺れやすい(パフォーマンスには影響なし)のが欠点か。
*固定方法にハンドルバー的なものを使わずドライブユニット部分だけの形でクリップ固定 ちょっと言葉で説明しづらいですが差し込んでクリップ固定のものは、浅いところで万一硬い岩にぶつけるとか、砂地ビーチ着岸時に大波にゴロンゴロンもまれるとやばいです。 コア駆動部分がネイティブコピーである以上分厚いアルミ素材ですから 少々のショックでは壊れませんが、一定以上の負荷がかかると分厚いアルミ素材であっても意外と微妙に曲がりやすいんですよ。微妙にってのは つまり駆動部分のギアかみ合わせやシャフトの角度にとっては致命的です。 コケたバイクのエンジンが、オイル漏れを起こすようになったというのはよくある話ですが原因はこれ。ギアのチェンジスピンドル基部が梃子になってクランクケースが微妙にゆがんだりするからなんですわ。 その点ネイティブ直系のハンドルバー式固定ですと、クリップを外しておけば全く問題は起きません。というかクリップ固定しなくても普通に漕げます。
*ドライブのコア プロペラ駆動部分も違うもの これは絶対選ぶメリットがないです

ドライブのコア駆動部分も違うものは数パターンありますが 基本はコンパクトということで 内部構造は共通しており
比較写真の上のものが代表的なサイズのもの。 写真下のパーツだけのものがネイティブ直系のものです。
わかりますか? プロペラ側のシャフトが短く そして固定軸となるベアリングが一か所です。
つまりねじれが起きやすい=動きが鈍い ゴロつく
そしてプロペラシャフト部分はオイルシールのみですから当然100%の防水は不可能でそれはやむを得ないですが、構造的にネイティブ直系はシャフトと海水の接点部分が別体ユニットになってますから、比較的防水性が高いわけです。

これが直系の方ね。
ただ、いわゆる船外機の構造はむしろ比較写上のものと同じ構造のものが多く、実際例えば日本製で超好評なジェイモ社製小型船外機のギアユニットなんかはこのちゃっちい方のドライブユニット構造とそっくりです。
こちらがジェイも船外機

こちらがちゃっちいやつ

実際ジェイモ船外機においてはマニュアルにも浸水するからまめに分解し、清掃とグリース追加をやりなさいと書いてある。
が、船外機エンジンは足に比べればそれなりの出力があるし、若干ゴロついても自分の体に違和感は来ませんからね。
プロペラ系のギア構造はもともと船外機と同一だからと言ってなんでも同じでいいわけではない。
足漕ぎユニットのギアボックスにグリース大量注入すれば漕ぎ心地が重くなるし、ちょっとしたゴロツきも重さ不快感に直結する。だからネイティブ純正はわざわざこの別体ユニット設計であるのだと思うし、別体ユニット設計だからこそ、当方SPチューニングによってさらに整備性も性能も上がるわけだ。
総じて決定的な使えないですよ というほどの欠点はなくとも、結局安もんなりの欠点があり、修正も難しかったりして、この3. を選ぶメリットが一切ないといったところ。
そして最後に
4.オールドタウンコピー系 つまりベルトドライブ系

これの欠点は
*漕ぎ心地が重い ベルトドライブは構造上それなりの強さで張る必要があるためそれなりの抵抗がかかります。 ベルト式漕ぎユニットに関しても 他の駆動方式の足漕ぎ経験者がこのタイプのユニットを使えば まずその重さが気になるはずです。 ただ、その割に終日漕いで極端にその他と比較して負荷が高いかと言えばそれほどでもない。 それぞれ構造的に全く違うため正確な比較は難しいが、負荷としては、ネイティブ直系ドライブより重く、ホビー旧モデルコピー系よりはだいぶ軽いです。 また、上記3のドライブのコア プロペラ駆動部分が違うものと同等のサイズの駆動部ですが、中身の構造はベルトですからやや違います。 恐らくシャフトの短さに関するひずみはゴムベルトにより吸収されています。が、防水性能は3.同様かなり低いです。 グリース大量封入はさらに重くなります。
*動きを軽くするためにはベルトを緩めるか 粘度の低いオイル封入となりますが、 当然それをやるとベルトが滑ります。 当ドライブのベルトは一応スプライン(溝)が切ってあり、かみ合いながら回ってはいますが、体感的に負荷の軽減を実感できるレベルでオイル封入などすると100%ベルトに滑りが起きます。 で、問題はこのタイプのドライブにはベルトの張りを調整するテンショナーがついていないという点です。 ベルトはゴム製で足漕ぎの相応の負荷を受け止めるパーツですから、必ず使用してゆけば伸びてゆきます。 つまりテンショナーはオイル封入など余計なことをしなくとも、絶対に使ってるうちに必要になりますが、その肝心なものがついていないわけですから、ベルトは伸びるたびに交換です。
*すべての類似モデルを試していませんが、おそらくギア比が適正でありません。 当方の知る限り 今一つギア比が低速寄りにすぎるとおもいます。 当方のチューニングで一定の修正はできますが今一つ十分ではありません。
総じていえば ベルトドライブの重さなどは修正できますが、結局軽く漕げてもギア比のせいで、それなりに移動距離が長いときママチャリを急いで漕ぐような感じになりパワーロス感があることは否めず、わざわざこのタイプを選択するメリットというものが一切ありません。
一方で 旧ホビー系のコピーと比べれば 決定的な欠点というほどひどいものもないのがこのタイプ。例えば 当方取扱のSTEADY ウルトラライトのような、船体の軽さといった全く別のメリットのあるカヤックであれば検討する余地ありといったケースもなくはないといったところでしょうか?
以上です。 結局箇条書きでうまくまとまってはいないけれど、、、皆さん、要点は伝わったかな?
唯一絶対の選択肢とした 2. も運ぶのにかさばるとか、当方のようなSPチューニングができるところで買わないと、内部パーツ崩壊を起こすとか欠点がないわけではないですが、要するに
速い 軽い 耐久性が高い という点でバランスが取れているのは圧倒的に 正しい整備ができている 2. なんです。
船体に関しては 次にしますか、、、、
Posted by 足こぎ at 21:19│Comments(0)
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