また苦戦

足こぎ

2018年03月20日 14:37

前回のアオリの釣り方記事は随分皆さんに見てもらえたようですね。 やはりイカは人気のターゲットなんだなあと実感。
釣りの醍醐味って 自分で工夫して 自分で考えて 自分なりの釣りメソッドをじっくり作り上げてゆく ということにあるというのが自分の考え方で、なんでも人にすぐ聞くとか、人がこう言ったからからとか自主性のない考え方は好きではない。 
 なので、そこまで役に立つようなことは書けないかもしれないが、少しづつ他の魚種とかについても書き足していこうとは思う。


 ということで昨日だが、 その前々日くらいまでは、西海岸一帯絶好の釣り日和になるかと思われる予報
せっかくなんで深場のイカについてシーズンインしてるか調査してやろうと思ってた。
 が、昼から午後にかけての風の予報がどんどん悪化。
、、、んー まあ、どうせ大潮の後の長潮だから午後猛烈に潮が引くから 午前限定出動。 長居せず帰ればいいか、、、、
しかしさらに予報は悪化して、到底深場はアクセス不可能な風速に。
 最終的に 釣り目的としては出艇キャンセルのレベルまで風予報は悪化。
 エクスサイズ目的で出艇はしたいので安全重視の場所に行くしかない。

 予報を見る限りこの日、西海岸は都会側でなく恩納村側であれば波高に関しては非常に低く問題ない。
当日の潮流は北より、お昼ごろから南寄りに変わる。
が、問題は風だ。 南西から吹くという最悪の方向なので、都会側は無論、恩名村側も陸やリーフ沿いに平行に風が吹くことになる。
しかも朝方を除き沿岸5-6m/s 午後は7-8m/s

 いつも言ってることだが、陸側からの風であれば、波高さえ低ければ、かなり強烈な風であっても急激に恐ろしい海況にはなり辛い。
あ、 ただし、
だから沖に出ちゃうのもOKなんて死んでも考えないように。
これも以前言ったが、基本足こぎカヤックで、どの程度まで沖に出れるのかを決めるのは
自分が@@@@@手漕ぎで@@@@@どこまで漕げるかで決まるということを忘れないでほしい。
悪い海況の日とかに往々にして足こぎユニットが壊れたりするもんです。
陸からの風の日、ってのはつまり、そういう手漕ぎな状態になった日に
向かい風で何キロか漕がなきゃいけなくなる ってことですよ。
足こぎに限らないですけど、
幅が80cm 長さ350~400cm程度が主流の、波風の抵抗を受けやすい非常に足の遅いフィッシングカヤックで、向かい風6m/sのコンディションで、しかも潮流も向かい風方向だったら、
あなたは手のパドリングでどの程度の距離を自分が漕げるか把握してますか?

どうも足こぎでアウトリガーを付ければどこにでも行けると思ってる人が増えてるような気がするし、どうもその流れを作ってる原因の一つが自分のブログなのは間違えない。なので、この件は強くここで言っておきたい。

おっと話をやリーフ沿いに平行に風が吹く場合に戻すが、
無論海況として陸からの日より悪化するわけだ。
例え波高が低い予報の日でも、これだけ風が吹くと、潮流次第でものすごく危険なことになりやすい。
風と潮流の向きがシンクロすると波周期の短い鬼の洗濯板。
風と潮流の向きが逆方向方面だと 洗濯板ではあるがもっとぐじゃぐじゃ三角波系。
どちらもやばい状況になると 妙に海面がジャワジャワ騒がしくなるのでわかるが、その怖さはかなり別質のもの。

 風と潮流の向きがシンクロすると波周期の短い鬼の洗濯板
のほうは基本後ろから波風を受けない限りそれなりにしのぐことができる。
が、背に受けるとかなりケツをゆすられるだけでなく、波に乗るのに近い状態 いわゆるブリーチングに類似した状態になるので、カヤックがグリップを失い一気にひっくり返される危険がある。 当ブログで以前紹介したカヤッカーたちの沈動画等でも明らかだが、多くの沈アクシデントは波を背に受けているとき (後方監視を怠り)コントロールを失って起きる。 そういう時の波高は1M2Mでなくとも50cmでも危険だ。ただし、後方監視さえしっかりすれば、 なんというか カヤックサーフィンと同じですんでね。よほどのことがない限り絶体絶命とはちょっと違うかもしれない。

 逆方向方面だと 三角波系。 ...系としたのは 必ずしもぶつかる波風の方向は定まっておらず その方向により波の立ち方もそれぞれだが、 要するにシンクロ系と違い、一定方向に揉まれるのではなく ぐしゃぐしゃにケツを振り回されるのが特徴だ。 しかももまれる方向が定まらない状態で、漕いでも進まないしやはり船体はグリップを失ったような挙動をするので、はっきり言ってこれが一番怖い。 
起きやすい場所の代表的なのは岬とかの名称がついた地形 つまり潮流が方向転換しやすく、2つの違う波がぶつかりやすいとこですが、
沖縄県の場合、特に風がリーフ際を横なでする際、リーフ際にそって流れる複雑な潮流とガチンコするときこれは起きやすい。
 この現象は必ずしも強い波風の日でなければ起きないということではない。 また、 その現象が起きやすい場所は比較的決まっており、波風穏やかな日でも そういう場所は頻繁にジャワジャワと音がしたり、あるいは鏡面コンディションの日なのにそこだけウサギが飛んでたりする(細かい白波が立つこと)。
以前にも何度か言ったが そういう場所は上記のようなはっきりとした予兆がなくとも微妙にカヤックに乗っててケツをが重心を失ったような揺られ方をするのでわかる。
 意味が解らない人は 古宇利島地図上向かって左側のリーフ群少し北側    宮城島東沖リーフ出入り口灯台から向かって北側沖 万座毛北西沖近辺  伊計島向かって真東60M深度位置の根の上周辺 に行ってみるとよい。 穏やかな日はいい釣り場ではあるが、海況にかかわらず常に局地的にざわざわしてる場所がある。 残波や真栄田岬と言ったわかりやすく荒れやすい場所でなくとも いろんなとこで起きる。 そういうとこに少しだけ中に入ってみれば自分の言ってる意味がわかるだろう。


随分波風指南が長くなったが、ということで
この日は選択肢は1つ。 残波岬しかない。 残波は普段波が高い傾向があるので、めったに行かない。 3年ぶりだ。 
が、この日は波高は低く、岬の恩納村側の壁地形の陰で釣りをする限り完全風裏、壁も高いので 例え風速7m/sになっても周域が同じ風速になることはない。が、特に潮流が変わり風向きとシンクロするお昼以降が怖い。 岬の灯台側とか北側の壁は半分風裏でしかなく、例え瞬間安全に見えても当然ちょっとした海況の変化で大荒れに豹変しかねないので、あくまで安全圏限定。 
 風の様子を見つつまあ、10時まで釣りができれば上等 の気分で早めに夜明け前に出艇。

 海況は上々 風速0~2m/sくらい。  魚探反応上々。  よしよし さっさと釣果を上げて帰ろうと思ったのだが、
2時間地獄の修行。 こつんが1回のみ。

こういったよい魚探反応があるにもかかわらず、2時間あたりがない日は、まず苦戦確定。 こういう日はどこをどううろつき どういう道具を使い どうしゃくっても釣れないわけで、結局 恐らく一度は巡ってくるであろう短い時合いを確実につかまなければ今日の釣りは惨敗確定 というのが自分のパターン。
いや、まだ2時間。 本来なら大きく移動、環境を変えるという手があるのだが、何分この海況。
9時前現在、まだ風速3m程度だが このあとを考えるとなあ。
そもそも自分はこういう風の日は 例え出艇に問題なくとも こういった制約が多いのがわかってるから、本来出艇しないわけで、、、、
何をいまさら出艇しておいて、と、この日は気の早い白旗、妙に納得したあきらめの心持、、、。

実はこの時まで 少し離れた沖でイカ釣りらしき船がずらりと並んでおり、 この前も別のポイントで見た時も思ったが、
多分彼らの狙ってる地形と 自分が狙ってるイカ地形は違うな、と。
狙いが違うというより 乗ってる船の特性が違うからというか。
基本船はパラシュートでゆっくり流してティップランなので広く浅く狙う感じ。
足こぎカヤックは1m単位で同じ場所に居座る、戻ることができるので、団子状態の群れ狙い。
 ということで、わざわざイカ狙いで漁船のまねをする必要性も感じないし、
ま、もう今日はいいや、あとは惰性でのんびりと同じところで。

この日少なくともこのエリアにいる限りは安全で、風速5m/s越えだしても

ちょっと信じがたい穏やかさ。 ちなみに潮流と風は真向かい方向。
が、妙な波は起きず、むしろカヤックが風下にあまり流されずに楽。


まあ、良型のハンゴーくらいは釣りましたよ。 ハンゴーミーバイの口の中にいるタコ。

まあ、シモフリフエフキ?だっけ?くらいは釣りましたよ。 

まあ、サイズ的に毒なし?ナガジューくらいは釣りましたよ。  自分はアカジンよりナガジューのほうがうまいと思う。ただ、黒い斑点もちのは毒ありのイメージがあるのでこれはリリース。

この日はこれで終わり。 干潮前に帰らないと大変なので11時には納竿。
帰り11時過ぎ 風速は6-7m/s なのに



まあ、西岸よりや北岸に行かない限りここが南西の風に強いのはわかった。 カーチベーのシーズン位にまたお世話になるかもな。


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