ようやく攻め方が見えて来た

足こぎ

2021年12月16日 20:59

第5期予約受付再開年明けごろ予定
まもなく 各種足漕ぎユニット 船体比較表配信
 初めての足こぎ購入予定者は比較表を見るまで待て! 当方個人の経験に基づく比較なんで公平性客観性の100%担保はしようもないが、全て分解整備、出来得る限りのチューンアップを施したうえで何度も実釣テストを繰り返した結果に基づいている。そもそも一般ユーザーで何種類もの足漕ぎを購入する人なんて限られており、さらに当方のように機械ものの整備 改造の知識を持った人も限られている。若干偏ったバイアスのかかった比較表であったとしても、どのお店で買うにせよ、購入前に一読したほうが良いぞ!


なんだか今年は真冬並みの寒波が来る頻度がたかいような??? とか言ってたら既に12月も中旬を超え冬本番。

ちなみに九州南端 大隅半島は暖かいというイメージをお持ちの方、いや朝晩は下手すりゃ東京大阪などの大都市部より朝晩は寒いですよ。
そもそも沖縄奄美と違い、九州南部と東北地方以南のエリアを比較すると、天気予報を見ればわかるように終日の気温もそれほど大きな差はない。
むしろ黒潮の当たる高知県南部 同く和歌山 三重 伊豆の沿岸部と言ったエリアから比較するとむしろ寒いという日も少なくない。
が、数字的にはあまり差はなくとも日中はずば抜けて暖かいのが九州南部の特徴。 
その特徴の根拠となるのが太陽光線の強さ。 沖縄ほどでなくとも12月でも直射日光が痛いくらい。 お昼頃の犬の散歩はTシャツ一枚、ドライブは窓を開けなきゃ暑いという日も多く、南向きのお部屋に日が差し込めば暖房はいらないのだ。そして北側に山を背負う瀬戸内海や太平洋側各地の例にもれず冬に晴れの日が多い。 朝晩を除けば抜群にあったかいのだ。 また、雨の日はまず南から暖気が入ったときに降るのが法則で、どんよりと深々と冷え込む日が続くという事はあまりない。

とはいえ冬の安定期に入るまで天気の不安定な日が続いていますが、錦江湾があるのでそれなりに週1-2回は出艇可能な日が巡ってくる。
錦江湾様様ですわ。 

問題は大隅に越してきて1年半を越えてるが、なかなかこのエリアにあった釣り方が見つけきれず、釣果が芳しくない日を食らったり いまいち釣果が安定しなかったこと。
なにせ岩礁を攻める一辺倒だった沖縄 日南時代に比較すると、大隅エリアは佐多周辺を除き砂地が多い。 半島の東海岸は沿岸に岩礁はあるが非常に狭く、魚影の濃いエリアも限られろ。 長崎県のように複雑な海岸線が無限に広がり少し離れたところにぽつぽつ根がある地形変化があるなんてこともないし、狭い岩礁を離れるとひたすら砂地だ。 錦江湾に至っては 自分の家から近い鹿屋周辺は岩礁そのものすらほぼ存在しない。
つまり、方々の根についた魚がぶわっと魚探に映り、その魚を釣るために工夫を重ねる と言った 魚影の濃い場所なら普通に行う釣りができないわけだ。無論単調な地形が多いなりに魚影の濃いところというのはあるが、そういうエリアというのは深度差があったり潮流がいい具合にあたる場所だったり、要するに海図さえ見ればわかりやすい場所であったりするので、そうすると、結局そういうところには他の釣り人の船が集中する。 そしてそういう地形のポイントの数も乏しいため、魚影の濃い場所、それは必ずしも良型がいる場所とは限らないわけだが、そういう場所では実際のところ、恐らく良型はかなり釣られ済みである可能性が高い。
と、こういったあたりが自分の考える釣果が安定しない原因の分析だが、
ではどうやったら釣れるのか? 恐らくジグのサイズだ 色だ とかそういう事では太刀打ちできない。

その自分なりに出した答えはここ最近 当ブログでよく登場する泳がせ釣りだ。 厳密には泳がせの一種 落とし込み釣り。
(落とし込みである理由、今回は説明割愛するが とにかく一般的な泳がせしかけで行う泳がせ釣りはカヤックではやり辛いのでね。)
というのも アジだけはこのエリア 砂地だろうが関係なくよく釣れますのでね。 特に錦江湾はよく釣れる。 魚影のない砂地でもサビキを落とせばアジがかかるレベルで釣れる場所も少なくない。
そしてアジの魚影の濃いところの下にはオオモンハタをはじめとした良型がいる。 まあ、そうでなくともオオモンはあちこちうろついてますが。
ただまっさらな砂地でアジがいる場所は 群れの位置が常に流動的 動いてしまうのだが、そういうところで落とし込みをやってもアジばかりしか釣れないことも少なくない。良型ゼロではないけどね。 かといってそして先ほど言ったように わかりやすいポイントではアジがその場所に群れで居ついていても良型はいないことが多い。
つまり、正確い言えば 自力であまり他の船が知らないアジの居つきポイントを見つければその下 その周辺に良型がいるという事。 
実は海の底にはいろんなものが沈んでいて、海表面からは想像もできないが使わなくなった漁具 網 中にはまだ底で広がってそうな網 沈められたバス トラック などなど。 錦江湾なら養殖場の移動により、海底に残留してるものとかも。 そういう場所は人工漁礁ほどの高低差がなくとも藻場になり、小魚のゆりかごになる。ただ、必ずしもそのポイントに常にアジが張り付いているわけではないので、数多くそういう場所を見つけなければならない。 また、前回ブログでも言ったが、いざアジを釣るとなると群れの真ん中にサビキを落とさないと釣れてくれない。 平均的なアジの群れは高さにして底から5-20Mの範囲 そして幅はたったの直径10-20Mくらいの規模が大半を占める。 まあ、ちょうど沈めた漁具一山 バス1台にフィットする大きさやね。

何よりエササイズのアジが釣れて初めて始まる釣りだから、海図に載らないそういう小さな場所そういうポイントを数多く見つける必要があるし、また出艇場所から近いとかとにかくアジを確保しやすい条件が揃わないと釣りが成立しないが、条件が揃えば、そしてアジを食う魚がいれば その釣れ方はジギング タイラバ あるいは死んだ魚を使うエサ釣りをはるかにしのぐことは間違えない。 
まず手近なところでアジを確保するポイントをたくさん開拓する というのがこの落とし込み釣りで釣果を左右する最重要事項と言えよう。

アジの群れを見つけ ど真ん中に仕掛けをおとせたらアジは仕掛けを落とすたびに 鈴なりではなくともほとんど確実に1匹は釣れる。 
その際 アジ釣りに関してはどんな道具?どんなサビキ?などと心配しなくてよい。 安もんでいいんです。時合いが来ると毎回鈴なりです。
そして その場所の底に良型がいなければ、エササイズのアジを生かしてキープし、底をうろつくオオモンなどを見つけた時に使えばよい。
ネタまでに  夕マヅメの魚探反応  所謂アジの群れとは違う アジの食いが立ってばらけて猛烈にうろついてるときの写真 (写真は周囲真っ暗だけど実際はまだ西は明るい時間ね。以前ブログで言ったように最近は夕マズメ狙いを実践してる。片づけはライトをつけてやるから忘れ物に注意だ。)

こうなるともう鈴なりとかのレベルではなく、すべての針にびっしりかかります。 あの道具が良いとか色が良いとかの無駄なこだわりは捨てるべし。

さて、では実際の釣果は というと

まずは地元内之浦。 辛いことに内之浦では 前回アジが釣れても今回は同じポイントにいないというパターンが多い。 単独でポロポロ程度は随時釣れるが、アジポイントが近場に固まっておらず、まとめて釣れない。これは痛い。
内之浦では ここ1年相当しつこく調査したが やはりアジポイントはとても散らばってて近いところにはないね。 地元民曰く 養殖いけす直下にたまってるそうだ。 実際そうでしょうね。 ちなみに上記のアジポイントの目安に1つ加えたいのが養殖いけすを固定するブイをさらに固定するメインとなる極太ワイヤーの終着点であるアンカー周り。 くれぐれも言っておくが生け簀周辺ではないよ。理由は言うまでもなかろう。 極太ワイヤーの終着点であるアンカーはおおむね生け簀から200-400Mくらい離れたとこにあります。(深度次第。 内之浦とかは浅いのでもう少し近い)これだけ離れ さらに養殖の作業船の往来のない場所であれば まず大丈夫だ。
ただしね、そういうところもわかりやすいポイントだから、他の遊漁船が同じことをするのを頻繁に目にするし、良型は釣り上げ済みと思ったほうが良いかもね。 皆考えることは同じだから。



という訳で実釣のほうは、 相変わらず内之浦ではアジ不足でオーソドックスにジギングの日が多い。 ただ、タイラバでタイというパターンも実績が出てきました。



まあ、内之浦でこの釣果なら満足。 魚は良く肥えてるのが多いし。 サワラなんてトロですよ。

そして錦江湾。 最近アジ居つきポイント開拓が進んでおりますから よく釣れます。出艇して最初のポイントがアジポイントである場所が複数開拓済みという訳だ。 まあ、それでも一日の大半アジを釣ってるような日のほうが多いですけどね。 釣れると言ってもそのアジが、必ずしもエサ向けのサイズであったり 持ち帰りサイズであったりであるとは限らないし、下手にでかいアジをぶら下げても喰ってくるのがサメばかり。 あくまで鹿屋周辺 都市部のエリアですから。 佐多方向でビッグハタを狙うのとはわけが違う。
しかし最近はブリが回って来てるようで毎回釣れます。

泳がせならでは 今まで釣ったことない魚も マトウダイ


チャイロマルハタとオオモン良型

ウッカリカサゴも! うっかりはでかいからうれしい。この日はエササイズのアジばかりだったので 当方の晩御飯となる小物の数は少ないね。

錦江湾1週間後

泳がせのオオモンダブル

2kgのヒラメも
そして

70cm位のハマチ2匹

80cmのブリ
いやあ 落とし込みはアジさえ確保できれば超楽しい。 ただ、大物がかかるのも楽しいが、それより時合いが悪く何も釣れない修行時間というのが存在せず、コンスタントに魚を釣ってるというのが良いね。 高い道具を買いそろえ テクニックを磨き 誰にも釣れない時間に値千金の1匹を釣り上げる喜び、なーんて釣具屋のうたい文句みたいなことに自分は浪漫感じないんですよ。常に釣れたほうが良い、ピリオド。

そしてこの日はハイライトが待っていた。

メーターオーバーのブリも釣った。

リリースしたから正確なサイズわからないけど1m5~10cm位やね。
うれしかったけど 7年くらい使ってた良型対策用のシーバスロッドが折られてしまった。 メジャークラフトのPEレボリューションというモデルのMだ。 ガイドが2脚のKWガイドがついていて丈夫な竿だった、、、、特にサビキ系をぶら下げて釣りをするようになって、下手なジギングロッドより使い勝手がよく、このブリよりさらに重いサメやにべも釣ってきた重宝な竿なんだが、、、。 最近リールを新調し、例のサメ対策でラインも太くしたのが仇になり。 ライン太さに不安がなくなったためか、ロッドの強度を過信したせいか、いや、第一にあまりにサメとのやり取りに慣れ過ぎてしまい、大物がかかっても余裕をこきすぎる傾向が出たせいで、(いつもサメは引かない引かないって言ってるけど あくまでサイズの割にはであったり、マダイのように猛烈に激しい首ふりをしないという意味なのであって、1.5M前後のサメのその引き 重量感はまさしく大物ですよ) 結構ロッドを立ててやり取りしてしまったので、、、ファイト中ぼきっとね。

キープの尺アジも何匹か釣れてハッピーな日でした。

そして昨日 海況の関係で錦江湾でも少し南 錦江町エリアに行きます。 実は鹿屋垂水エリアよりさらに輪をかけて単調な地形の多いエリア。 釣果も苦戦が多くあまりポイント開発が進んでない。
で、出艇してしばらくは
ほんと錦江湾は砂地だけだよなあ、、、なんて透明な海底を見つつ進んでると、、、
写真は深度4M こういう地形が何の変化もなしで延々と続く


やや深くなってきたところで 海が赤く見えて来た? え? 赤潮??? 冬なのに?
寧ろ 自分の目ん玉がぶっ壊れたのかと心配になったが、少し進むと間違えなくこれは赤潮

おいおい こんな日に魚は釣れるの?

それにここはひたすら砂地で障害物もなくアジが居つきそうな場所がないのよね。 ただ、移動する群れは以前からよく見かけたのでひとまずそういう群れを探して、、、
結果として移動する群れはいくつか見つけることができ、アジも数釣り状態だったけど やはり移動する群れの下はあまり良型いないね。
かろうじて中クラスオオモン3匹 スズキ1匹



あとは幸い持ち帰りアジがたくさん釣れた。



こうして各釣果を見ると 以前と比べさほど釣果に違いは見られない気もするが、実はアジを釣ってる時間が長く、いや、群れが去ったときのことを考え必要以上にエサの確保に励んでいるせいか、目的の魚を釣ってる時間は以前よりはるかに短い。 なので、自分の実感としてはとても釣果があがった気がしている。 少なくとも釣果は安定している。







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