カヤックでの服装について

足こぎ

2021年11月27日 11:58

第5期予約受付再開年明けごろ予定
まもなく 各種足漕ぎユニット 船体比較表配信
 初めての足こぎ購入予定者は比較表を見るまで待て! 当方個人の経験に基づく比較なんで公平性客観性の100%担保はしようもないが、全て分解整備、出来得る限りのチューンアップを施したうえで何度も実釣テストを繰り返した結果に基づいている。そもそも一般ユーザーで何種類もの足漕ぎを購入する人なんて限られており、さらに当方のように機械ものの整備 改造の知識を持った人も限られている。若干偏ったバイアスのかかった比較表であったとしても、どのお店で買うにせよ、購入前に一読したほうが良いぞ!


 いよいよカヤックフィッシングにはつらい冬が近づいてきました。
とはいえ九州南部は真冬でも晴れさえすれば日中の日差しは痛いくらい 気温も20度近く上がるので、辛いのは朝晩だけですけどね。
ちなに黒潮の近いエリアに住む方ならどこもさほど変わらないと思うが、海水温に関しては真冬でも意外と暖かい。12月あたりまでは普通にあったかい。海水温が下がるタイミングは気温より一息遅いので、むしろ気温のあがりだす3月のほうが一番冷たく感じますね。 
それからカヤックは海面に非常に近いので、冷たい海水に足を突っ込む出艇が済んでしまえば、それほど厚着しなくても大丈夫、というか恐らく体感温度は陸にいる時より暖かい。 (海水面近辺の空気が暖められるうえ、太陽の照り返し効果) もちろん風の穏やかな出艇日よりの日の話。 ちょっと風が吹くと寒いから薄着奨励はしない。 
あ、それから冬になるとみんな防寒装備をどうするか考えると思うが、何を選ぶにせよ、一番に考えるべきは

万一沈没したときに泳ぐ邪魔にならないこと
体にできるだけ密着するものであったり袖口などが絞れて海水が侵入しないものを着るという事だ。

それに次ぐ重要ポイントは そしておそらく初心者の見落としがちなポイントだが、
おしっこしたくなったとき 速やかにできるものを選ぶ
お尻近辺は摩耗が激しいのでそれに見合ったものを選ぶ
魚の血などの汚れ 海水による腐食 があるので毎回洗えるものを選ぶ ゴム引きはダメよ、説明省くが使えばわかる。
地域によりやむを得ないこともあるだろうが、一番上に着るものは分厚く暖かいものより 薄く風を遮るものを選ぶ

つまり、だぶついたものを避け、ドライスーツ、ゴアッテックスなどの高級素材でできたものなどはケツの摩耗のため防水効果は失われるのも早く、肝心のケツから腰が冷えて意味がなく、そもそもどんな防水素材であろうと毎回洗うと効果が落ちる。ドライスーツを買うという人はよく見かけるが、ドライスーツはとてもいい選択とは思えませんね。

また、時々海上でウェーダーを着てカヤックしてる人を見かけるが、これは言うまでもなく自殺行為。沈したときウェーダー内に海水が入りカヤックによじあがれないぞ!!!! ライフジャケットの上からウェーダーを着てすぐ脱げるように準備したとしても、両手を使わなきゃまず脱げないでしょ? 両手をしがみつくべきカヤックから離した瞬間、あなたの運命は決まったようなもんです。
ただし、ウエットスーツ素材であるクロロプレンでできたものをタイトに着るならありな気もするが、タイトに着ると相当窮屈そうだし、そもそもおっしっこの際毎回脱がなきゃいけない。 まあ、ウェーダーは出艇時 帰艇時にだけ使うくらいにしたほうが良いと思いますね。

では、どんな服装が良いのか? と言えば、
上下できるだけタイト で動きやすいもの
下半身の水抜けがよく 下に水がたまらないもの 
毎回洗いやすいもの 痛んだら買い換えられる安いもの
風を防ぐもの 上半身の防水性は毎回洗うとどんな素材も失われるから厳しいが、雨の日出かける訳じゃないのでさほど重要視しない。
ケツはどうしても擦れるから 補強がついててもたいした意味がない これも痛んだらすぐ買い替えやすい安いもの
おしっこしやすすいもの 前あきがついてるかずり下げやすいもの
あとは足の指が冷えないもの

無論一番冬の海で使うのに適した服装は、基本ウェットスーツですよ。 そのためにあるんだもの。 が、これはサーフィンやダイビングにはいいが、カヤッキングではね。 海に浸ってる時ならともかく、まさか尿意をもよおしたときそのまま出すわけにはゆかないし、まあ、これは2ピースを選べばいいんだけど、そもそも冬用の厚手のウェットスーツは、釣りに使うには上半身の動きの制限が多く不自由です。
が、とにかく下半身はウェットスーツが良いと思います。これにウェットスーツ素材のブーツ さらに同素材のサーフィン用靴下をはけば、ドライスーツやウェーダーほどの快適感はないけど、保温性は必要十分だと思う。 それに何しろ安い。 毎シーズン買い換えられる値段です。
上半身はちょっと難しいですね。 いろいろあり過ぎてベストはわからないけど、個人的には防風素材の入ったジャケット、ユニクロやワークマンでよく売ってるやつが良いと思う。九州だとその下はフリース一枚で事足りる。 その中でもワークマンのバイク用冬用ジャケットが良い感じだ。 作業用よりバイク用が良い。
まず風のバタつきを抑えるため、ストレッチ素材でできた非常にタイトな作り。タイトで着こむときは窮屈だが、着てしまえばストレッチなんで動きやすい(ワンサイズツーサイズ大きめでも胴から胸にかけてタイトなので、肩回りの自由度が広がるようにできるだけ大きめを買うのが良いとは思う)。 タイトという事は落水時に水の抵抗が低いという事。 ウェットスーツには劣るかもしれないが、そもそもライフジャケットを着てるので、もとよりそれなりの抵抗があり、この状態ではたとえウェットスーツを上半身に来ていてもすいすい泳ぐことには向いていないからここは妥協できる範疇にあると見た。
当然防風素材が中に入ってるし、防水機能もある、これは前述のように機能自体はすぐ失われるが、ジッパー類も防水仕様なので、普通のジッパーと違い、よく防水バッグなんかについてるのと同じ防水で錆びない奴がついてる。これも安いので買い替え容易だ。



さて釣りのほうだが、 久々に地元内之浦に出艇。 夏以来ではなかろうか? 昨年一年を通して内之浦に通って、内之浦って、全く釣れない日はまずないけど、総じて大漁の日に乏しくいまいち釣れないよね、という気がして来て、以来、海況重視で場所選びをしてきた。 まあ、それで釣果も上がってきたような気がするし、それでよかったわけだ。
それに、こうして住んでしまうと、田舎ならではの聞かずもがなの嫌な話もいろいろ聞こえてしまう。 当然場所柄釣り好きの地元民は多く、たくさん釣れたらセリに出すわけだが、それに対する漁師のいやがらせ、心ない言動の話はよく聞くね。 まあ、本職ならではの心情はわからんでもないが、面と向かって あるいは陰でグチグチと、、、 なんか猛烈に昭和なんだよなあ、、、、 ま、無理もない。 だって人口の大半が昭和に現役だった時代の人だもの。 漁に限らずありとあらゆることで昭和的なものが主流で、それに少ない若い人も引きずられているような。
小型の船のそばを嫌がらせ全速で駆け抜けるのは定番、全国区での頻発トラブルだろうが、夜きちんと航海灯を付けて釣りをしていたら、べろんべろんに酔っぱらった漁師の船が幅寄せしてきて密漁呼ばわりされたとか。それから内之浦は定置網だらけなため、これを避けて釣りをする必要があるため可能範囲は湾全体の見た目よりかなり狭い。 漁師とお友達の地元民がその網のブイに船を括り付けて釣りをしているのもよく見る光景。 が、これはお友達でない人 地元民や他県の船(内之浦漁港は福岡宮崎の人の係留する小型遊漁船が非常に多い)もよくやるので、これがまた漁師に目の敵にされてるわけだ。
当然あまり大回りで避けるには足の遅いカヤックでは妙な誤解をされないように気を付けてはいるが、自分も経験あるけど、若いあんちゃんの乗る船が500mくらい離れたところで凄まじい爆音を立てて空ぶかしをしている。 何をしてるのかと思ったら、しばらくしてカヤックの近くに引き波全開全速で寄って来て網から離れろと。 おおむね網から100mくらいしか離れていない位置にいたので素直に応じて、1kmほど離れた場所に移動、そうするとまた同じ爆音接近の繰り返し、、、今度は250mくらい離れてましたけどね。 
そして、ここが問題の本質的なところなのだが、このあんちゃん、実はあんちゃんも仕事ではなく友人をたくさん載せて釣りをしており、ご自身は当方を追い払った後、各所の網に自分の船を結び付けては釣りを楽しんでいた というのがオチ。 もしかして漁業者の保護観点ではなく おらが海の昭和的特権意識による行動と思われて仕方ないかなと思う。
それにしても一体何メーターが基準なのやら。 1kmという話を聞くこともあるが、そしたら網だらけの内之浦湾は全域遊漁船禁漁です。一級小型船舶免許所得時の学習内容にこの距離は出てなかったが、なんか法定距離ってあるのかね? 

 無論一般人のマナー違反も多いから漁業者から嫌われる一面もある訳であって、上記の話は一部の人の理不尽さを書いてはいるが、漁業者皆さんが悪いという話ではない。しかしこういうことって人そのものの問題というよりルールの問題だと思うのですね。 宮崎県は各漁港に必ず一般の遊漁船が申告したら係留できるスペースが定められており、総じて漁港ルールが整ってる印象がありました。 当方が一時期住んだ日南周辺は整備が進んで広くゆとりがあって漁船の少ないところがいくつかあって、スロープも大学のポート部と共有しているところもあった。 当然宮崎でも漁船の多い狭い漁港ではトラブルもあるだろうし、立ち入り禁止の看板が出ている漁港も多い。 が、少なくともルールの明文化 国民の財産たる海や港の利用ルールの再設定明文化 はもっとわかりやすくはっきりとやったほうが良いと思いますね。 まあ、ちょっとやそっとでは変わんないと思うけど。 日本ってこういう点でニブちんであやふやなことの多い国だものね。田舎の選挙では選挙カーが候補者本人の名前に対し節をつけて歌ってます。まさかこんな無意味な光景、自分が大人になったときまで続くはずがないと子供ながらに思ってたが、当方おっさんになってもまだやってます。

おっと そういう訳で 久々の内之浦。 
この日は高い山に囲まれた内之浦の中でも風裏になる地形以外での釣りは無理な日だったので、ほとんど陸間際の岩礁、同じ場所の往復
とりあえず肥満解消のエクスサイズとして釣果の期待はなく出かけたが、

あれあれ、2kgのオオモンとそれを超える長さのデカコチ まあ、コチは薄っぺらいから軽いですが。

常連1kg前後のオオモン 内之浦では毎回1-2匹は釣れても3匹はまれだな。 その他30cm以下オオモン多数。 当たりの日だったのは間違えない。

そして本日一番のうれしい釣果 タイラバでのマダイ2kgとミドルサイズの2匹 錦江湾で毎回タイラバやってますがかかるのはイトヨリとオオモンばかりでタイは全く釣れません。なぜかいな?

そして尺を軽くオーバーのデカデカアジ サビキアジに食らいついたハマチ 
内之浦のいいところは、どの魚も太ってますね。 養殖場ができる前からアジのいい魚が取れると評判だったらしいが、特にブリカンパチ類が釣れると、つい養殖なもの脂ののった個体を期待してしまう。
アジに関して言えば黄金アジ系が多いし、脂も非常に乗った個体が多いのは事実。 この尺オーバーなんてすごかった。腹から溢れんばかりの脂、身にもサシが入ってましたね。 ついついまた内之浦に行きたくなっちゃう。 が、アジは一釣行で数匹は釣れても錦江湾ほど釣れないのよね。サイズも安定しないし。  ハマチのほうは何度釣ってもハズレなので、今回もリリースするか迷ったくらい。 が、捌いてびっくり 適度ですが脂ののった個体でした。 ハマチサイズで脂がのったのを釣ったのは初めてだ。

ちなみにここ半年、どこに出かけるにせよ あまり早く出艇しないし、むしろ肥満と高血圧解消のため長時間乗ることを主目的に夕まずめまで釣りをしてるのですが、その夕まずめって、朝まずめより高い確率でドドッと来ることが多い気がします。
朝まずめは 実は出艇準備中位にピークが過ぎ去ってしまうのか いやそうでなくとも感覚的にあまり毎回はっきりドドッとくるようなことはないと思うのですが、夕まずめは結構日没1時間半くらい前からリズムよく釣れることが多い。
最近狙ってアジを釣ることが多いため、よりはっきりその違いを感じるのだけれど、朝方1-2時間と夕方では夕方のほうがさらに殺気立ってる感じがするし、朝方群れがいる定番の場所にいなくても夕方復活という事は何度もあった。
カヤックは陸までの帰艇時間がかかるし、車への積み込み時間がかかるから、その夕まずめ、フルには味わえないのですが、今度ライト持参で釣に行こうかな。 無論航海灯もないカヤックで夜釣りという話ではないよ。 が、特に船の多いエリアに関しては他の船が自分のカヤックを目視認識できる距離が縮まる前に帰路に就く必要はあるが、暗くなる直前に着岸するくらいを目安に、片づけはライトをつけて、ってのはアリですよね。


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