イカ天国 のち イカ地獄

足こぎ

2017年05月08日 22:16

 先日お話ししたように、年に1回2回出あえれば上出来な超大物狙いなどということに色気を出すのは釣果が落ちる元なので、しっかり頭の切り替えを2日前やってきました。
 微風の日だったので、雨さえ上がれば釣りができるな と言うことで、行ってきました 湾内のビタロー釣り。

雨の後の湾内なので、海の濁りが半端なく、もはや黄河のようであったが、普通に釣れました。

 さて、頭も切り替わったことだし、では本日は何を狙うのか?
ターゲットは決まっている。

 例のやつ ディープモンスター狙い。 モンスターと言っても  狙いは深場のイカだ。
先日のマグロ事件の日、実は自分にとって収穫があったのは、魚のほうではなく、取り切れなかったとはいえ深度100Mの深場でイカの反応が2回拾えたことであった。
 それ以前もごくまれに、、2-3回か? こういう深度でイカがジグに絡むことはあったのだが、基本自分が普段イカを釣るのはせいぜい深くても50-60mくらいまでなので、いったい100m深度でどうやって釣っていいんだか分らなかった。
 というのもどうも100m深度のイカはジグに絡む深度が非常にまちまち。 普段自分がイカを釣っている深度であれば、エギの着底直前 直後 あるいはせいぜい5-6Mもしゃくりあげればヒットしてくる。それ以上しゃくってもヒットした記憶はない。
 ところが100m深度の場合、 イカは餌木のフォール中 底までまだ20-30mはあろうかと言うところで抱き着いてきたりするのだ。 それに加えジグに絡んだとしても、その時点からエギを投入しても時間がかかりすぎてイカのそばにエギを落とし込むのは至難の業。 ましてや中層に近いところでジグに抱き着かれても、狙いなど定まらずエギ入れ替え作戦の取りようがない。 
 
 要するに浅場では無類の高効率を誇るエギ入れ替え作戦があてにならない以上、ある程度深場でのイカがいそうな地形、条件と言うのを自分で理解しておかないと永遠に深場のイカの釣果はおぼつかないと言うことになる。
 で、先日2回アタリがあり、釣り切れなかったにせよ、その周辺をさんざん餌木でしゃくったので、ポイントの条件的なものが何となく見えて来た。 これが収穫だ。 これと過去深場でアタリのあった場所の条件を加味して考えると、深度の差はあれイカの好きそうなポイントの条件と言うのは同じようなものだ、と気付く。

 と言うことで本日がその実践である。
 先日のポイントを改めて探るのもよいが、むしろ別のポイントで自分の考えを証明したくなって、別のところに行ってきた。
自分はジグは200-400円くらいの安もんジグ。 エギもバーゲンかごの中の適当なティップラン用を愛用してる。 基本釣果に対して違いはないんでね。 が、今回だけはかなりの水深ゆえの抵抗を考え、手持ちで唯一の高級品、3段傘針のキーストーン製の加え、バカでかくバカ高い巨大エギも用意。 

 まずは深場に向かう途中ちょくちょくジグで魚を狙うのだが、、、、全くあたりがない、、、、
 そして何も釣れないままポイントに到着。
 どうもいるかどうかもわからないイカを狙って延々とエギをしゃくるというのは考えるだけで気が滅入るので、まずはジグで。
  で、イカのアタリがあったらエギにチェンジ。 またとり損ねたとしてもそれはそれでよし。地形 条件を確認しながら徹底的にその周辺を攻めるつもりだ。

 最初にヒットしたのは

カタカシの半身、、、、 下半分はサメに食われた、、、、

が、ほどなくしてイカの感触。 早速餌木にチェンジ。 今日は波風穏やかなのでもしかしてうまくそのイカのところにエギを届けられるかもしれない。

やりましたぜ!

よし、自分の読みは当たった。 あとはこのイカ単発で終わるか 群れにあたるかだ。
そして時間を置かず 底から20mはあろうところで 着底前のエギが不自然にぴたりと止まる。 竿に伺いを立てるとずっしり!


ビッグ ビッグ ディープモンスターとは言わないが 3kg近いだろう
おまけになんともう一匹横についてきている。 よくまあ100mも泳いで登ってくるもんだ、、、

そいつは取り損ねたが すぐに別のがヒット
これは20mしゃくりあげたところできた


続いて


やはり深場のイカはかなり底から上の深度で、フォール中でもしゃくりあげ中でも食ってくる。 いろいろパターンを試しながら釣ってるのだが、
エギを底から20mくらいのところまでしゃくりあげた後に遊ばせておくと抱いてくるやつもいる。

また釣れた

こいつにももう一匹ついてたので慌ててエギを外しにかかったら、タモ網に傘針に引っかかってポキ、、、おいおいキーストーンさんよ ディープ用の丈夫なエギなんじゃないのかよ。 ここから巨大エギにチェンジ。 こんなでかくて釣れるの?


釣れました。

イカは魚探に映りにくいので断言はできないが、どうも深場のイカは、底からそこまで離れた距離にいなくても、落ちてくるエギやしゃくりあげるエギを相当離れた距離から見つけてどこまでも追ってきている気がする。 しかもかなりのスピードで。

と、ここでなんか大きな魚が底に張り付きでいるね と思ったら、 スパーー  と2000円近くもした新品巨大エギが飲まれちゃった。
クソクソクソクソ!!!
あとは今日の手持ちは 去年から使い古し、もはや単なるボロゾウキンと化した餌木しかない。 とはいえ釣果NO.1のエギ、いやもとい、ボロゾウキンなのだが、、、、  ただ、こいつは一応ボートティップラン用だが傘針の開きが大きく 強度もさほどではないのでこの深度で使うのは頼りない。

まだまだ釣れそうだし、 ようやく効率の良いしゃくり方もみえてきたというのになんてこった!

案の定、2回 3回とイカはボロゾウキンに抱き着くのだが、針がのされ外れてしまう。 試しに開き気味の傘針をプライヤーで狭めてやると、

よりによって本日トップクラスのサイズがヒット。こいつを取り込めなかったら 半ば本日のイカ釣りは強制終了を宣告されるようなもの。 ファーストランをかろうじてしのいだ後、慎重に慎重に巻き上げてゆく。
と、突然イカが大暴れ。  普通イカの走りは、4-5回ムワーンムワーンと引っ張って一休み がパターンだと思うが、永遠にムワーンムワーンをやめないんだな。 やめて やめて そんなに引っ張らないで。

もしや、、、、 もしや、、、、、  バクバクバクバクー  あーーー 魚に食われた、、、
魚探を見ると 底に一目散に戻る魚影が、、、、 良型ミーバイの可能性大だが、どーせイカでおなかいっぱいでジグに見向きしないでしょ、と思い イカを続行、エギが無事なのを確認し再投入すると、水面から20m程度のところで スパーーーー

あああ 本日のエギすべてロストにて 強制終了。

えーと、長くなりましたが ここまでが本日のイカ天国の時間でした。
そしてこの後がイカ地獄の時間。

 ジグしか残ってないし、まあイカは十分釣ったと頭を切り替えて魚狙いにしたんですけど、場所移動してもしゃくりを変えてもイカがジグに絡みまくるんです。 
例えハイピッチで20mほどしゃくりあげようがイカはジグを抱いてくる。落下速度の速い重いジグをものともせず 着底相当前から抱いてくる。 挙句の果てはジグ回収中、50mほど巻き上げて一休みしたら抱いてくる。
とにかくイカの活性高すぎ。 そして当然ジグなので、きちんとフッキングなど決まらないし、フッキングをしつこく繰り返しどこかいい場所に針がかかることを願うのだが、ことごとく途中で取り逃がしてしまう。
こういうことが10回ほど繰り返され、しかも魚は一切ジグに口を使ってくれない。

もうこの時点でイライラは頂点に達してるのだが、はたとジグにリアアシストフックもつけるとチャンスが増えるかと思いつく。
それからもイカだけは4回ヒット。 そして当然ながら取り逃がすのだが、ついに確実にフッキングが決まった手ごたえ!

慎重に、しかし魚やサメの横取りのないようスピーディーに巻き上げてゆき、ついにリーダーが入りイカが見えて来た。
やったー もうすぐ!

プチ

この音がイカの身切れの音なのか 自分の心が切れる音なのか、、、、

残されたのは針についた1個の吸盤。

これは拷問だと思い これで帰路に就くことに。

が、帰路でやっぱりジグを投入しちゃうんだが、 やっぱりイカは抱き着いてくるんだな。
数回また同じ拷問を繰り返し、そしてまた確実なフッキングの感触。
もうこれが最後だ!


スッキリー ついに地獄より帰還。

合計13.8kgのイカを釣って 本日終了。 魚ゼロ、、、


随分後半は地獄を見たし、餌木ロストがなければ2か月前頃に記録したイカトータル約16kg だったっけかな、を更新できたと思うと悔しいが、いろいろなパターンを試せたし、深場のイカポイント探しのアイディアは得ることができたし、何気に収穫の多い日であった。 デカイカとともに1kg程度のもいたな。この時期にこのサイズと言うことは まだまだエジングシーズンは続くと言うことですね。














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